嶺南楼
嶺南楼（宝物第147号）は、高麗恭愍王（1365年）時代に密陽府使として赴任してきたキム・ジュ（金湊）が、新羅時代からこの場にあった嶺南寺の付属楼閣だった小さい楼閣を撤去し、晋州・矗石楼の制度を採用して再建したものです。この時から大規模で独立した楼閣になり、朝鮮後期の木造建築物を代表する傑作に数えられます。平面は正面5間と側面4間で、2階の平面は內外陣で構成されています。枕流閣と本楼閣の間を「月」の字の形をした階段型の通路でつなげて建物の配置と構成の特徴を倍加させています。勇壮な気風で堂々とした雰囲気でありながら、絵画的な美しさの真珠を見せてくれるので、晋州の矗石楼、平壌の浮碧楼と共に韓国の3大名楼とされています。嶺南楼は密陽人の情緒に深く根付いているだけではなく、観光客にも広く知れた観光名所です。特に、清く澄んだ密陽江と嶺南楼の調和した風景には思わす嘆声を漏らしてしまいます。川水に映った嶺南楼の美しい夜景は最高の景色に数えられています。
交通
慶州・蔚山方面から
お車をご利用の場合
- 彦陽IC → 石南トンネル（国道24号）→ キンヌプ交差点（国道24号と25号の分岐点）→ 新村校洞5街交差路 → 内一洞住民センター → 密陽伝統市場 → 嶺南楼
市外バスをご利用の場合
- 慶州市外バスターミナル → 慶山 → 清道 → 密陽市外バスターミナル → 嶺南楼（市内バスで約10分）
- 蔚山市外バスターミナル → 石南寺行きバス → 密陽市外バスターミナル → 嶺南楼（市内バスで約10分）
大邱方面から
お車をご利用の場合
- 密陽IC → キンヌプ交差点（国道24号と25号の分岐点）→ 新村校洞5街交差点 → 内一洞住民センター → 密陽伝統市場 → 嶺南楼
市外バスをご利用の場合
- 南部市外バスターミナル → 密陽市外バスターミナル → 嶺南楼（市内バスで約10分）
昌原・馬山方面から
お車をご利用の場合
- 東昌原IC → 進永（国道25号）→ 密陽警察署 → 密陽高等学校 → 密陽市立図書館 → 嶺南楼
市外バスをご利用の場合
- 馬山市外バスターミナル → 進永 → 河南 → 密陽市外バスターミナル → 嶺南楼（市内バスで約10分）
昌寧方面から
お車をご利用の場合
- 霊山IC → 昌寧釜谷温泉 → インギョ交差点（地方道1080号）→ 武安面→ KT密陽支店 → 密陽市立図書館 → 嶺南楼
市外バスをご利用の場合
- 昌寧市外バスターミナル → 武安→ 密陽市外バスターミナル → 嶺南楼（市内バスで約10分）
鉄道をご利用の場合
- 密陽駅下車、市内バスで約10分。
周辺の観光スポット
- 舞鳳寺、天真宮、阿娘閣、市立博物館、三門洞水辺公園、密陽郷校、礼林書院、追遠斎
礼林書院
朝鮮成宗時代の儒学者、佔畢斎キム・ジョンジク（金宗直）の知徳を称えるために建立された書院で、1567年（明宗22年）に李度祐が創建して徳星書院と名付けました。後に退渓李滉が金宗直を崇めて佔畢書院と改称し、親筆の扁額を掛けましたが、壬辰倭乱（文禄の役）の時に頽落し、1606年（宣祖39年）に位牌を奉安し書院を改修しました。 1635年（仁祖13年）に今の上南面礼林里に移し、1637年士林の公議により礼林書院に名前を変え、さらに朴漢柱と申季誠の位牌を祀りました。1871年（高宗8年）興宣大院君の書院撤廃嶺により撤去されましたが、1874年にそれが不当であることを申し立て、講堂と東斎・西斎などの付属建物を改修して儒林の講学や集会の場所として使いました。 1974年2月16日、慶尚南道有形文化財第79号に指定されました。 金宗直は朝鮮前期、嶺南出身の士林派学者で、金宏弼、鄭汝昌など多くの弟子を育成いした教育者でした。また、優れた文章力を認められた文章家でもあり、生涯の殆どを官職に携わった官僚でした。
交通
慶州・蔚山方面から
お車をご利用の場合
- 彦陽IC → 加智山トンネル（国道24号）→ ホバクソトンネル → 山内面事務所 → 金谷三差路 → キンヌプ交差点（国道24号と25号の分岐点）→ 密陽市庁 → KT密陽支店（右折）→ 地方道路1080号 → 府北面チェデ交差路（国道58号）→ 沙浦初等学校 → 礼林書院
市外バスをご利用の場合
- 慶州市外バスターミナル → 慶山 → 清道 → 密陽市外バスターミナル → 府北面チェデ交差路 → 沙浦初等学校 → 礼林書院
- 蔚山市外バスターミナル → 石南寺方面バス → 密陽市外バスターミナル → 府北面交差点 → 沙浦初等学校 → 礼林書院